Fat Dog 120 参戦記 (その1 準備編)
UTMF以降仕事の繁忙期とも重なりブログめんどくせ状態になってたけんぞーです。
レースには出てて、経ヶ岳→富士忍野→4100D野沢温泉→富士登山駅伝(山頂区間)と
ショート、ミドル距離の大会に出てました。
(登山駅伝は面白かったしできれば記事化したい…)
そんな中先週は今年のメインレースの一つである
カナダのFat Dog 120(の70マイル部門)に行ってきました!
海外レース初参加だったので備忘も兼ねて準備段階から記事にしようと思います。
【エントリーまでの話】
2019年はそろそろシャモニー行っちゃう~??と調子に乗って
CCCにエントリー。当然のように落ちる。
oh nonじゃねーよ(笑) なんかこのまま引き下がりたくなかったので
いいもんほかのレース出たろと思い探索開始。
気候の良い欧米の夏、お盆休み+有休数日で行ける大会を探しました。
初海外レースでいきなり100マイルはちょっと攻めすぎでは?ということで
一晩でゴールできる100~130km程度のレースを探して
その結果候補に挙がったのがこの4レース。
①Swiss Alps 100 (8/17開催)
アイガーで有名なグリンデルワルドから山を越えて南側の地域で
開催される100マイル, 100km, 50km。
小規模っぽい。コースの眺めはこれぞアルプスという感じで良さそう。
②Supertrail du Barlatay (8/16開催)
これもスイス。87kmと短めだが5400mD+なのでパンチありそう。
景色はこれまた良さげ。ただ英語の案内が少なくフランス語中心なのが心配。
③Fat Dog 120 (8/10開催)
カナダ、バンクーバーから東に200kmほど行ったカスケード山脈で開催。
120, 70, 50, 40マイル。
Hard RockやWestern Statesに落ちた人の代替レースとしてお勧めらしい。
カナダ有数のScenicなレースだそうでこれも眺めの良さそうなコース。
www.fatdog120.ca
④Big Foot 200 (8/9開催)
Fat Dogの開催地から南に数百キロのアメリカで開催。
200マイル(!?), 100km, 20マイル。
噴火で山体崩壊したことで有名なセントへレンズ山の周りを回る良さげコース。
どれも魅力的で迷いますが当初は将来のUTMBに向けてということで
①のSwiss Alpsを考えてました。
しかし仕事でお盆後半に有休をくっつけることが難しそうになってきたため
お盆前半に有休をくっつけて参戦できる③か④となり、
アクセスしやすさや距離がちょうど良いという理由で
Fat Dog 120の70マイル(112km)部門に申し込むことにしました。
申し込みはUltraSignUpという多分向こうのランネット的なやつで実施しました。
なおFat Dogの参加者は全員何かしらのトレイルワーク(登山道整備など)へ
参加したという証明を提出しなければいけないルールになっています。
しかし過去に日本でやった大会ボラとかゴミ拾いとかの証明を
英語で発行してもらって送るとかめんどくさすぎて無理!
ってことで金で解決しました。
大会のトレイル整備基金への寄付でOKとする汚い大人用ルールを適用。
+7000円くらい。
【出発までの準備】
国内のレース以上に手配が色々必要ですね。
①現地での移動手段の手配
会場は何もない山の中なのでレンタカー移動が基本になります。
RAV4クラスのSUVを予約して日産ローグが割り当てられましたが
走ってみた感じ向こうだとこれくらいのサイズがちょうどいいですね。
移動距離もそこそこあるし道路の流れも速いので
コンパクトカーだと疲れそうな感じでした。
運転に自信がある人はピックアップトラックで北米感を感じるのもいいかと思います。
②宿の手配
とりあえずBooking.comで大会側がこの辺がいいやでと言ってる地域の宿を抑える。
経験上評価7以上なら寝れる、8以上なら快適。
大会会場が州立公園のロッジのためそこに泊まろうかとも思ったけど
既に満員だったのであきらめました。
結果的にこのロッジ周辺は半径50kmくらい何も店がないので笑
離れたところの宿で正解だったかなという感じでした。
会場から西に50kmのHopeという街のモーテルにしましたが
目の前にスーパーもレストランも一通りあって快適でした。
会場までは高速道路で1本道なのでそこまで遠さは感じません。
③山岳保険
国内ではJRO+ココヘリに加入していますが海外だと別途必要ということで調査。
当初ITRAのレース保険(年数千円)にしようかと思って
ITRAへの登録等を進めていました。
しかし自分が使っているクレジットカード(三井住友VISAゴールド)の
旅行保険を見たところ山岳登攀の救助費用などもカバー範囲に入っており
補償金額もJRO程度あったのでこれでいいじゃんということで解決。
この辺はカードによってまちまちなので一度ご確認されるといいかと思います。
④携帯の準備
割とここが困りました。simの入手自体はAmazonで買ってくか現地で入手するか
どちらでも出来ると思うのですが、大会エントリー時に携帯の番号を
入力する必要があるのでその番号と変わってしまうのが面倒だなと。
そのため今回はauの「海外データ定額」を使いました。
1日980円払うとローミングを日本とほぼ同じ条件で使えるシステムです。
sim購入よりやや割高ですが何かあった際に普段の番号そのままで
日本ともやり取りできるので安全を取りました。
⑤現在地確認手段の確保
OMMなどの競技/練習時は別として、普段トレラン目的で山に入る際は
現在地をロストしたときの確認用としてYAMAPのGPSアプリを使っています。
さすがにカナダ対応のオフライン地図はなさそうなのでYAMAPはあきらめましたが
レースの週になって主催者側がコースのGPXファイルを公開してくれたので
携帯に入れて持って行きました。閲覧アプリは「GPX viewer」を使用。
所々分岐が不明瞭な所もあったので確認するため何度か使いました。
⑥レース装備
必携品でやや特徴的だったのはビビィ1枚かエマージェンシーシート2枚を待つこと、
くらいでしょうか。シート2枚を選択。
あとはUTMF必携品レベルの持ち物でOK。
⑦その他
あとは持ち物リストを作ったり補給とペース計画を立てたり、
カナダのETAを申請したり、国際免許の再発行に行ったり、
レースの週までどたばたしてなんとか出発。いざ。
(その2へ続く)