2018 上州武尊スカイビュートレイル (その4 A5~ゴール)
心のオアシスA5オグナほたかスキー場には17:50で到着。
19時間が完走のためのギリギリだと考えていたので上出来です。
ドロップバックを受け取ってまずはガーミンを充電。
ウェアも全部着替えてさぁメシだ!
ここA5は大エイドだけあって食料は甘い物も塩気のある物もなんでもござれです。
今年は地元産野菜入りカレーライス!うますぎる。2杯完食。
チキンラーメンも1杯頂きお腹いっぱい(食いすぎ)。
ちょうどラーメンをハフハフしてるところで出発するSさんAさんと遭遇。
1時間くらいの差のようです。Sさんは胃腸がやられて食べられないらしくやや心配。
その後寝ようと思って横になるも神経が高ぶっているせいかあまり寝られず。
まぁ道中で寝るかということで出発します。
ここからストック解禁なので忘れず装備します(19年はA2からOKになるらしい)。
【A5 オグナほたかスキー場 75.5km - A6 赤倉林道分岐 85.1km 596m+】
いよいよここから後半戦。相変わらずアップダウンが続きます。
A6まではトレイル→ロード→林道で比較的走りやすい区間です(元気だったら)。
ロードに降りると少し離れたお寺で焚き火をしている人達が
がんばれーと応援してくれていました。
嬉しくなって「ありがとー!」と返す(夜分にすいません)。ありがたいですね。
ここで林道に入り登っていくとまさかのSさんと遭遇。
水すら受け付けず力が入らないとのこと。
なんとかしてあげたいけど励ますくらいしかできない。。
結局Sさんはこの後 A6でリタイヤ。
経験豊富な人でもこうなってしまう、これがウルトラトレイルなんだ…
Sさんの分までゴールせねば!
A6には20:53で到着。10km弱を約2時間ならまぁ上出来でしょう。
ここではおかゆを頂く。米のありがたみを噛み締める。
【A6 赤倉林道分岐 85.1km - A7 太郎大日堂 107.9km 1655m+】
この区間が長い。
A6を出るとショート、ミドルは最後の山へ向かってまっすぐ南下していきますが
ロングは朝通ったルートの近くまで大きく西に回り込みます。えぐいw
時刻は夜中の3時過ぎ。
前後の人もまばらになり真っ暗な林道を一人でふらふら進みます。
この辺りからトレイル人生初の幻覚が出始める。
道端に車が止まっていて「あ、スタッフさんの車かな?エイドが近いのかも!」
と思って近づくとただの岩。
林道脇の木立の奥に家が見えて
「あ、人里に降りてきたのかな?エイドが近いのかも!」
と思ってよく見るとただの山肌。
というのが続きました。よっぽどエイド行きたかったんだと思いますwww
そしてこの辺りから睡魔にも襲われ出す。
これも人生初だったのですが本気で眠いと人は走れなくなる。
道端の安全そうなところに行き倒れては5分寝るを何度か繰り返して進みました。
その後95km地点辺りにある仮眠所にも当然寄る。
ここは暖かい室内で畳の上で寝られるので超ありがたいです。
15分寝てだいぶすっきりしました。結局トータルでは30分くらい寝ました。
その後川場牧場横の600m登りトレイルのピークに立ったあたりで
空が白んできました。この辺りでヘッデンの電池1本目がちょうど空。
結局Petzl NAO+は弱モードで1晩交換なしで持ちました。ありがとうPetzl。
その後W3→鉱石山と進んでA7には27:05でIN。335/714位。
最後の食料エイドなのでしっかり食べる。
あと20kmだ!もうちょいもうちょい!
明るくなってきたこともあり気分は悪くないです。
たださすがに足に来ている。右膝が。。。
【A7 太郎大日堂 107.9km - ゴール 129km 1554m+】
いよいよ最後のトレイル、浅松山と雨乞山に取りつきます。
登りは工事中の区間がぐちょぐちょトレイルになってたりしたけど
基本林道なので問題ないです。
ただこの辺りから本格的に右膝が痛い。曲げられなくなってきた。
そして膝より下が今まで経験したことがないくらいむくんでいる。
なんだこれコンプレッションタイツがとんでもなくパンパンになっています。
そしてこのセクションの問題は稜線に出てから。
高低図だとあまり分からないけど稜線が終わるまでの8kmくらいは
50m前後のアップダウンが延々と続きます。
最後の下りに入ったかな?と思うとまた登り、の繰り返し。
しかも足は今までに経験したことがないレベルで痛いし半泣きでした。
やっとの思いで辿り着いたW5ではしばらく起き上がれず。
けど寝てると足が固まって余計に悪化するので最後の長い下りへ入ります。
ハイキングより遅いペースでしか歩けずもうボロボロです。
だけど周りの人達は自分を抜いて皆軽やかに走っていく。。。
すごいなぁ自分はまだまだだなぁ、もっと走れるようにならなきゃと思いました。
走れない下りはほんとに長く感じる。。
だけど進んでいればいつかはゴールにたどり着く。
とにかく足を前に出すことだけを考えてました。
そして川場村の中心へ降り、最後の橋が見えてきた!ほんとに帰ってこれた!
ついにゴール!33時間34分の旅でした。
プロデューサーの横山さんと握手して芝生に寝っ転がったら
もう起き上がれませんでした。右足動かないw
曲げられないためゴール後の温泉に超難儀し免疫力もなくなったようで翌日には発熱。
出し尽くしました。
ということで今振り返ってもほんとに辛かった。。。
けどこの上州武尊はトレイルランナーとしての力をこれでもかというほど試される
最高のコース、トレイルだと思います。
そしてそれを実現して下さる大会スタッフやボランティアの方々、
地域の皆様には本当に感謝感謝です。
19年は140km11000m+になるらしいですねw うっそだろお前…
けど悩んだ末にポチってしまうんだろうなぁ…
(完)