関門と戦うブログ

ギリギリ関門を通過するトレイルランニングの記録

2018 OMM JAPAN 奥三河 Straight C (その1 準備編)

UTMFに向けて練習はぼちぼち頑張ってるけんぞーです。

ただこれといったネタもないので

18年に出て楽しかったイベントを布教するレポ行きます。OMM JAPAN編です。

 

時は遡って9月、上州武尊で剣が峰を登っている最中に

会社のS先輩と山へ持ってく装備の話になりました。

S「けんぞーはテントどんなん使ってんの?」

け「自分はファイントラックの2人用っすねー」

S「おっちょうどいいじゃん!OMM出るぞOMM!」

け「えぇ…(その次の週FT50出る予定なんですけど…)」

という流れで急転直下11月のOMM JAPANに参戦決定。

ちょっと躊躇しましたが気になってたイベントだったので準備してみることに。

 

OMM JAPANはコースマーキングに沿って進むトレランとは違い

地図を見ながら山の中に設けられたチェックポイント(CP)を

探して進む2人1組のレースです。

カテゴリーは

ロゲイニングのScore Long, Short (CPたくさん取ったもの勝ち)

オリエンテーリングのStraight A, B, C(指定された順にCPを取ってゴールを目指す)

の計5クラスあります。(19年のStraightはA, B, CがElite, A, Bに改称予定)

 

そしてOMM独自のポイントはキャンプ指定地での水以外は補給できないので

テント、食料など全てを背負って進む2DAYイベントであること。

OMMのホームページにもありますがこれはトレランではなく

「山の総合力」を試される山岳レースであると...そそるじゃねえか。

 

S先輩も自分も山にはよく入るほうですが地図読みは適当なので

本を読んで勉強し直すところから始めました。

その後地理院地図を印刷して山で実地研修。10月は八ヶ岳で練習。

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谷にいると全然居場所分からないw

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稜線に出てしまえば簡単なんですけどねー。

 

並行して装備も揃えていきます。

自分は夏の低地キャンプ用のペラいダウンブランケットか

氷点下冬キャンプ用の大き目ダウンシュラフしかなかったので

モンベルアルパインダウンハガー800#3を新規調達。

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あとは既に持ってるもの中心でまかないました。

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テント:ファイントラック カミナドーム2 (グラウンドシートはモンベル)

シュラフモンベル アルパインダウンハガー800#3

マット:ベルギーの量販店で安売りしてた謎エアマット

照明:ブラックダイアモンド ジップ(LEDランタン), スポット(ヘッデン)

食料:アルファ化米×4, 補給食2500kcal程度, ワイン1L(プラティパスに詰め替え)

レイン:モンベル トレントフライヤー上下

インサ:ノースフェイス ホワイトランニングジャケット, WPBベントリックスフーディ

ポール:ブラックダイアモンド Distance Carbon Z 100cm

 (コンロとクッカー類, ビール1Lは先輩が担当)

 

あとはベースレイヤーの着替えや細かい物などを

モンベルで売ってるゴアテックスの袋に詰め込みました。

こいつらを手持ちのミレー40Lにパッキング。

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収納力増強のためOMMのGO PODをショルダー部分に増設

いかん水入れると10kgいってる…

OMM関係のブログを見てると皆さん5kgとか6kgとか言ってるけど

マジで言ってんの???ってレベル。これで2日間走れとw

けど隙間風吹きこむシェルターとペラペラのシュラフで一晩過ごすような

ストイックさは無いのでキャンプでの快適性を求めるとこれくらいになってしまう。

あとは酒削れって話ですが山の夜にはやっぱり…ねぇ? 

 

という感じで不安要素だらけですがなんとか準備を整えいざ11月の本番へ…

(続く)

 

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2018 上州武尊スカイビュートレイル (その4 A5~ゴール)

その3 その2 その1 の続きです。

 

心のオアシスA5オグナほたかスキー場には17:50で到着。

 19時間が完走のためのギリギリだと考えていたので上出来です。

ドロップバックを受け取ってまずはガーミンを充電。

ウェアも全部着替えてさぁメシだ!

 

ここA5は大エイドだけあって食料は甘い物も塩気のある物もなんでもござれです。

今年は地元産野菜入りカレーライス!うますぎる。2杯完食。

チキンラーメンも1杯頂きお腹いっぱい(食いすぎ)。

ちょうどラーメンをハフハフしてるところで出発するSさんAさんと遭遇。

1時間くらいの差のようです。Sさんは胃腸がやられて食べられないらしくやや心配。

 

その後寝ようと思って横になるも神経が高ぶっているせいかあまり寝られず。

まぁ道中で寝るかということで出発します。

ここからストック解禁なので忘れず装備します(19年はA2からOKになるらしい)。

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自分はザックの下に装備する派

 

【A5 オグナほたかスキー場 75.5km - A6 赤倉林道分岐 85.1km 596m+】
いよいよここから後半戦。相変わらずアップダウンが続きます。

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(大会公式サイトより引用)

A6まではトレイル→ロード→林道で比較的走りやすい区間です(元気だったら)。

ロードに降りると少し離れたお寺で焚き火をしている人達が

がんばれーと応援してくれていました。

嬉しくなって「ありがとー!」と返す(夜分にすいません)。ありがたいですね。

 

ここで林道に入り登っていくとまさかのSさんと遭遇。

水すら受け付けず力が入らないとのこと。

なんとかしてあげたいけど励ますくらいしかできない。。

結局Sさんはこの後 A6でリタイヤ。

経験豊富な人でもこうなってしまう、これがウルトラトレイルなんだ…

Sさんの分までゴールせねば!

 

A6には20:53で到着。10km弱を約2時間ならまぁ上出来でしょう。

ここではおかゆを頂く。米のありがたみを噛み締める。

 

【A6 赤倉林道分岐 85.1km - A7 太郎大日堂 107.9km 1655m+】

この区間が長い。

A6を出るとショート、ミドルは最後の山へ向かってまっすぐ南下していきますが

ロングは朝通ったルートの近くまで大きく西に回り込みます。えぐいw

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(大会公式サイトより引用)

時刻は夜中の3時過ぎ。

前後の人もまばらになり真っ暗な林道を一人でふらふら進みます。

この辺りからトレイル人生初の幻覚が出始める。

道端に車が止まっていて「あ、スタッフさんの車かな?エイドが近いのかも!」

と思って近づくとただの岩。

林道脇の木立の奥に家が見えて

「あ、人里に降りてきたのかな?エイドが近いのかも!」

と思ってよく見るとただの山肌。

というのが続きました。よっぽどエイド行きたかったんだと思いますwww

 

そしてこの辺りから睡魔にも襲われ出す。

これも人生初だったのですが本気で眠いと人は走れなくなる。

道端の安全そうなところに行き倒れては5分寝るを何度か繰り返して進みました。

その後95km地点辺りにある仮眠所にも当然寄る。

ここは暖かい室内で畳の上で寝られるので超ありがたいです。

15分寝てだいぶすっきりしました。結局トータルでは30分くらい寝ました。

 

その後川場牧場横の600m登りトレイルのピークに立ったあたりで

空が白んできました。この辺りでヘッデンの電池1本目がちょうど空。

結局Petzl NAO+は弱モードで1晩交換なしで持ちました。ありがとうPetzl。

その後W3→鉱石山と進んでA7には27:05でIN。335/714位。

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最後の食料エイドなのでしっかり食べる。

あと20kmだ!もうちょいもうちょい!

明るくなってきたこともあり気分は悪くないです。

たださすがに足に来ている。右膝が。。。 

 

 【A7 太郎大日堂 107.9km - ゴール 129km 1554m+】

いよいよ最後のトレイル、浅松山と雨乞山に取りつきます。

登りは工事中の区間がぐちょぐちょトレイルになってたりしたけど

基本林道なので問題ないです。

ただこの辺りから本格的に右膝が痛い。曲げられなくなってきた。

そして膝より下が今まで経験したことがないくらいむくんでいる。

なんだこれコンプレッションタイツがとんでもなくパンパンになっています。

 

そしてこのセクションの問題は稜線に出てから。

高低図だとあまり分からないけど稜線が終わるまでの8kmくらいは

50m前後のアップダウンが延々と続きます。

最後の下りに入ったかな?と思うとまた登り、の繰り返し。

しかも足は今までに経験したことがないレベルで痛いし半泣きでした。

やっとの思いで辿り着いたW5ではしばらく起き上がれず。

けど寝てると足が固まって余計に悪化するので最後の長い下りへ入ります。

ハイキングより遅いペースでしか歩けずもうボロボロです。

だけど周りの人達は自分を抜いて皆軽やかに走っていく。。。

すごいなぁ自分はまだまだだなぁ、もっと走れるようにならなきゃと思いました。

 

走れない下りはほんとに長く感じる。。

だけど進んでいればいつかはゴールにたどり着く。

とにかく足を前に出すことだけを考えてました。

そして川場村の中心へ降り、最後の橋が見えてきた!ほんとに帰ってこれた!

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ついにゴール!33時間34分の旅でした。

プロデューサーの横山さんと握手して芝生に寝っ転がったら

もう起き上がれませんでした。右足動かないw

曲げられないためゴール後の温泉に超難儀し免疫力もなくなったようで翌日には発熱。

出し尽くしました。

 

ということで今振り返ってもほんとに辛かった。。。

けどこの上州武尊はトレイルランナーとしての力をこれでもかというほど試される

最高のコース、トレイルだと思います。

そしてそれを実現して下さる大会スタッフやボランティアの方々、

地域の皆様には本当に感謝感謝です。

 

19年は140km11000m+になるらしいですねw うっそだろお前…

けど悩んだ末にポチってしまうんだろうなぁ…

(完)

 

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2018 上州武尊スカイビュートレイル (その3 A2~A5)

その2 その1 の続きです。

 

A2では群馬名物おっ切り込みで補給完了。いざ武尊山へ。

【A2 宝台樹スキー場 28.9km - A3 ほたか牧場キャンプ場 47.1km 1806m+】

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(大会公式サイトより引用)

A2からはまず宝台樹スキー場のゲレンデトップまで400m弱登った後

A2へ行くのに使った林道へ復帰、その道が途中で分岐して

序盤にしてラスボス武尊山への1200m一発登りへ取りつきます。

なおその道中W1(13:45)と武尊山のピーク約2km手前に特設関門(14:50)があります。

 

A2では先輩二人に追いついたので一緒に出発、

がゲレンデ登りでまったくついていけなくなっている…やばい。

A2まで抑えてきたつもりでしたがなんだかんだ疲労は蓄積しているようです。

この後ラスボスなのにw

お二人とはここでお別れ。ゴールで会いましょう!

 

武尊山に取りつくとそこからは純粋なトレイル、完全歩き。

既に登りの推進力は落ちていますが黙々と登ります。

ほんとキツい!けどこれぞトレイルって登り。あぁ最高!

2000mを超える百名山の頂上にレースで登れるなんて贅沢な大会です。

そして1200m一発は低山だとなかなか練習できないので

高い山での練習、登りへの慣れがやっぱ重要だなと登りながら思いました。

この年のレース前に自分が行った主な練習先は

南アルプスだと鳳凰三山北岳~農鳥、甲斐駒黒戸尾根、聖岳などなど。

このセクションより長い登りを経験しておいたのは無駄ではなかったと思います。

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登りキツすぎて写真撮ってないのでいきなりピーク!

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 そして天空の稜線!スカイビュートレイル!

なんかもうほんとありがとうございますって感じ。武尊山大好き。

なおピークに達して達成感に浸りますが

A3まではがっつりのトレイルがまだ8km続くので普通にしんどいです…w

ここの下りは剣が峰からの下りよりは走れるので

程々に楽しみながらA3ほたか牧場へ。

タイムは10時間35分。順位は292/714。

やっぱ自分はトレイル区間が好きなせいか

そうゆう場所ではイキって走るので順位が上がります。

これ以降はずるずる下がります…笑

ちょうど自分が入ったタイミングでSさんが出るタイミング。

Aさんはもう更に先へ行ってるらしい。すげー。

ゆっくり冷奴と豚汁を頂いて休憩。うまし。

 

【A3 ほたか牧場キャンプ場 47.1km - A4  片品高原スキー場 59.5km 819m+】

ここからゲレンデ地獄開始。

まずA4までは ホワイトワールド尾瀬岩鞍とかたしな高原スキー場。

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この辺りは虚無だったのであまり記憶がないです。

A4直前で暗くなってきたのでヘッデン装着。長い夜になりそうだぜ…。

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 A4到着が13時間30分。順位は317/714。

やっぱ走れる区間になったら下がり始めたw

12kmを2時間半ちょいだから時速5kmは超えてないですね。

この辺りから長めのストレッチを入れる。

 

【A4  片品高原スキー場 59.5km - A5 オグナほたかスキー場 75.5km 1286m+】

ドロップバックポイントであるA5の大エイドを目指します。早く着きたいw

A4を出るとトレイル取り付きまでしばらくロード。

去年のミドルはここでぱったり足が止まって歩いたけど

今年はゆっくりだけどジョグできている。

自分の1年間の成長を感じられてちょっと元気が出ました。

ロードが終わるとシカ避けゲートを開けてトレイルへ入っていきます。

真っ暗闇なのもあって異世界への扉感がある。

 

トレイルが終わるとW2十二様。一瞬夕立が来る。

ここから林道とゲレンデでA5への最後の試練700m登りです。

もうヘロヘロ。A5で大休止することを生きる希望にして進む。

そして最後急なゲレンデを下ると待望のA5!あああドロップバック~!

到着タイムは17時間50分。順位は307/714。さぁ休むぞ。

 

(その4へ続く)

 

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2019 くだまつ笠戸島アイランドトレイル

上州のレポートの途中ですが時事ネタを。

今シーズン初戦としてくだまつ笠戸島アイランドトレイルに参戦してきました!

この時期暖かい所で走りたいということで去年の奄美に続き今年は山口県です。

 

前日に広島まで移動してお好み焼きでカーボローディングし当日の朝会場入り。

広島の友達Fさんと現地で合流したらもみじ饅頭を頂いた。

うまい!ありがとうございます!1個100kcalでレース前の補給にちょうどいい。

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出場するロングは島をぐるりと1周するコース。

標高が高くないので長い登りはないけどアップダウンをひたすら繰り返します。

エイドは32kmで4カ所もある豪華仕様。

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(大会公式サイトより引用)

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奥宮さんプロデュースなのでアディダスですね。

2人でもみじ饅頭をもぐもぐしながらスタートを待ちます。

なおロングはAゼッケンとBゼッケンで15分間隔のウェーブスタートです。

エントリー時にフルマラソンのタイムを聞かれましたが

ロードの大会はフルどころかハーフの経験もないので

適当に4時間くらいやろ(ごめんなさい調子乗りました)と書いたらBゼッケンでした。

なおレース中渋滞はほとんどなかったのでどちらでも問題ないと思います。

という訳でAゼッケンのスタートを見送ってから8:45スタート!

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スタートするとまず海岸に降りて海の上を走っていきます。

山育ちなので海が近いとテンション上がりますw

その後短いロードを挟んで木段の登りで1つ目の山開始。

この辺りでFさんとは別れてそれぞれの戦いへ。

しかしそれにしてもいい天気。

暖かいし瀬戸内海の眺めはいいし素晴らしいコンディションです。

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なおこのレースは暖かい所で走りたいという動機で選んだので

コース自体は正直そこまで期待してませんでした。

人の住んでいるところも近いのでまぁ木段とかロード多めかなと。

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と思ったら超トレイルがいい。

走れるふかふかトレイルの割合が高くそれでいて

激登りもテクニカルな下りもほどよく配置されていてまぁとにかくいいコースです。

おったまげました。笠戸島サイコー!近所だったら毎月来るレベル。

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途中で造船所が見える

今回は32kmでエイドもたくさんあるので心拍的に追い込んで

どこまで頑張れるかをテーマに走ってみました。

登りはできるだけ走る。ミドル以上の距離だとセーブする下りも飛んで降りる。

普段序盤は心拍150~160を目安に走ることが多いですが今回は170以上で行きました。

A1は距離が短いのでコーラとお菓子1切れだけもらい

A2もお腹が空いてなかったのでみかんゼリーだけもらって出発。

普段エイドでグルメを堪能し過ぎるタイプなのですが今回は全然食べませんでした。

これがいけなかった。(笑)

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山から里に下りると大漁旗で応援してもらえる。テンション上がる

19.6kmにある2度目のA1に戻ってきた時点で約3時間。

この後は序盤ほど累積標高ないし4時間半切りが狙えるかもしれない。

ここもお腹が空いてなかったのでバナナ1切れだけもらって出発。

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海岸に出ると海がとても澄んでてきれいです。

あぁーほんといいコースだ来てよかったなーなどと思いつつ

その後の短い登りに入った瞬間両足の内転筋がマジで攣る5秒前。

やばい!と思ってすぐ停止しアスリチューンとベスパを

ポカリで流し込んで少し待機。よく分からんけどどれか効いてくれ!

なんとか収まりました。危なかった…

今になって思うと

- 補給が足りてない

- 下りを普段より飛ばした結果の筋肉酷使

の合わせ技と思われます。登りは足の使い方とかを気にしてましたが

普段飛ばさない下りでの足の運び方に意識が足りなかった。いい勉強になりました。

 

その後は足からの怪しげな兆候を感じながらなんとかペースは維持してA3へ。

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塩分足りてないと思われるのでポテチに塩を付けて食べる。

(ボラのおじさんが軽く引いてた)

ストレッチもしてまぁ収まったかな…?ということで

26kmからの最後の200m登りに向かいます。

 

ここは結構な激登り。走るのは厳しいので歩きで行きましたが

30mほど登ったところで私の両足内転筋は息絶えましたw

ほぼ前触れ無しで両足とも攣る。あああ過去最高の攣り具合!いてええええ!!!

トレイルのど真ん中で攣ってしまったので早く脇に寄らねばなりませんが

まったく動けないwやばいやばいぞ

なんとか50cm移動して脇の斜面に寝っ転がるともう釣り上げられたカツオ状態で

10分ほどのたうち回りました。さよなら俺の4時間30分…

その後動けるようになったのでそろりそろりと登り再開。

あの痛みが再発するのは避けたいし肉離れとかなったらシャレにならない。

同じ様に苦しむショートのランナーさん達と励まし合いながら進みました。

最後山を下りてからのロードも500mおきにストレッチしながらヘロヘロでゴールへ。

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 なんとか5時間は切ってゴール。まさか最後こんなに苦しむとはw

 

という訳で学びの多い今シーズン開幕戦でした。

UTMFに向けてやらなきゃいけないことがどんどん出てきた。

 

大会自体はコース、地元の皆様のホスピタリティどちらも最高!

また機会があれば是非出たいなぁと思える大会でした。ありがとうございました!
 

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2018 上州武尊スカイビュートレイル (その2 スタート~A2)

その1はこちら

 

さてスタートです。

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【スタート 0km - A1 川場スキー場駐車場 12.7km  1003m+】

夜明け前のAM5時。覚悟を決めてスタートラインに向かいます。

あああもうやるしかない!行くぞ!

今日は会社の先輩SさんAさんと一緒です。

二人とも自分より超速いアドベンチャーレーサー兼ウルトラランナーなのですが

とりあえずついて行けるところまでご一緒させてもらいます。

スタートすると集落の中を数km走り

その後林道→シングルトラックと変化していきます。

A1までは登り基調ですがずっとゆるい登りなので

そこまで心拍が上がる感じではないです。

自分の悪い癖で関門カットが怖いので序盤突っ込む→後半落ち

というのがよくあるパターンなのですが、

今回は経験者の先輩に着いてウルトラのペースを勉強させてもらいました。

それで着いていくと先輩も周りの皆さんもとにかくゆっくり入る。

ここ走れるんじゃない?くらいの傾斜でも絶対飛ばさない。

まぁそうですよね。まだ120km以上あるもん。いい勉強になりました。

A1の入りが1:55。順位が345/714なのでちょうど真ん中くらい。

そうか、このペースでいいんだ。

巨大なおにぎりを頂いてさぁこれから本格的なトレイルです。

 

【A1 川場スキー場駐車場 12.7km - A2 宝台樹スキー場 28.9km 1214m+】

A1を出るとトレイルに入り1つ目の大きなピーク剣が峰に取りつきます。

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まだ元気

ここもシングルトラックで抜いたり抜かれたりはあまりなく

ひたすら前の人に着いていきます。

この日はハイカーさんも多かったので無理せずゆっくり。

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去年は1日中雲の中で何も見えなかったので初めて武尊山山域の景色を見れました。

超いい感じだー。自分はやっぱこうゆうがっつりトレイルが好きです。

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剣が峰を登り切ると武尊山山頂へ向かう気持ち良さそうな稜線(写真中央)が

見えてきますが我々はここは通れずスキー場へ向かって1000m激下り開始しますw

この下りはまったく走れない超テクニカル。キロ14分かかってました。

落石も発生しやすいので皆慎重に下っていました。

激下りが2kmほどで終わるとガレ林道→ロードと走れる区間になります。

ここで5分前半でかっ飛ばし始めた先輩に着いていけなくなり一旦お別れ。

自分の実力を見誤ってはいけない、キロ6~7分で無理せず行きます。

A2の入りが5:40ほど。順位は334/714。

ここは入り口でライトの点灯チェックがありました。

使えなかったらこの後のセクションで危ないですからね。

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ここでは汁物をがっつく(群馬名物のおっ切り込みという物らしい)。

当然おかわり。超うまい。

自分はこの大会が大好きなんですがその理由の一つがこのエイドで

とにかくランナー目線で運営して下さってるんですよね。

ほとんどのエイドで何らかの暖かいものを食べさせてもらえる。

ほんとありがたいです。

さてカロリー補給して武尊山へ向かいましょう。

 

(その3へ続く)

 

 

 

2018 上州武尊スカイビュートレイル (その1)

とりあえず申し込んでみたけど案の定CCC落ちたけんぞーです。

当選確率3割はさすがにキツいですねー。

とまぁ2019年のレースも色々検討中ですが去年書きたかった記事を

全然上げれてないので書いていきます。まず上州武尊!

 

国内でも屈指の走れないレース上州武尊。

テクニカルなコースが好きな私は2017年に初めて出たミドル70kで

その魅力に取りつかれてしまいました。

 

とは言え次のステップであるロングは129km累積9200m…いのちがあぶない。

そんな感じで2018年はかなり迷ったのですが結局勢いでポチってしまいました。

このレースは変態すぎてクリック合戦にならないので

迷う時間があっていいですねw

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(大会公式サイトより引用)

うーん見てるだけで吐き気を催すこの圧倒的高低差。

3日に1回くらいなんで申し込んじゃったんだろうと思いながら夏を過ごしました。

 

コースをざっくり分けると 

①A3までは1000mの激上り激下りが2回出てくるがっつりトレイルゾーン

②ドロップバックのA5までが無限ゲレンデ上り下りゾーン

③W3あたりまで深夜の幻覚林道ゾーン

④ゴールまで発狂里山ゾーン (別途書きますが最後の山が超つらい)

というトレイルランナーなら皆泣いて喜びそうなコースです。

 

事前のタイム見積もりも実施しましたが自分のこれまでの最長が92kだし

そもそも走れるSTYだったしもう後半のペースとかよく分かりません。

とりあえず制限時間の36時間でゴールするためには

A5に19時間(深夜0時)くらいで着いておきたいなと見積もりました。

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とりあえず予想したけどほぼ勘だし関門時間が直前で変わったので後半は適当

また安全管理上の都合で前半の関門がややタイトめになっているので注意が必要です。

落ちたら死ぬ系の武尊山の中で夜になってしまうと危険ですからね。

 

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ドロップバックもあるし準備は時間をかけて入念に。

このレースはポールの使用がOK(A5以降)なので忘れず入れておきます。

9月ということで日中はそれなりに暑いため持って行く食料はジェル多めにしました。

とりあえず道具の準備はOK、体はそれなり、

心は実感が湧かなくてなんだかふわふわしたまま当日を迎えました。

 

(その2へ続く)

 

2018 伊豆トレイルジャーニー

たまには時事ネタをタイムリーにということで

先週の伊豆トレイルジャーニーについて書きます!

伊豆は近所なので時々走ってますがITJは初出場です!楽しみ!

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土曜日は一緒に参加する後輩と車で修善寺に行きそこから大会バスで松崎へ。

大抵のレースは前日受付の時にコース説明して終わりだと思うのですが

ITJはそれ以外にアジアトレイルマスターのトークセッション、プロモムービー上映、

注目選手紹介、Facebook liveの紹介など結構盛り沢山な内容でした。

積極的に対外発信していこうという姿勢が凄いですね。先進的。

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当日は3時起きでまた大会バスに乗り宿からスタート会場へ向かいます。

おぉこれが噂の光るスタートゲート。

ここでスタートまで1時間以上は極寒の中待つことになるので地味に辛いです…w

防寒着、レインパンツまで全て着込んで待ちました。

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(ITJ公式サイトより引用)

完走ペースの場合多分A1こがね橋は問題ないと思いますが

A2仁科峠以降の関門がタイトなので頑張れって感じの設定です。

いかにも鏑木さんプロデュースっぽい走らされそうなコース。

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という訳で6時にスタート!

事前情報で序盤に渋滞区間があると聞いていたので

今回は真ん中よりやや前くらいに並びました。

スタートするとすぐロードの登りなのですが皆速いw

大丈夫?まだ70kmあるよ?って感じですがとりあえず流れに乗って進みます。

キロ6~7分くらいで3kmほど進むとトレイルに入り

更に1kmくらい進むと渋滞ポイント到着。5分ほど待ち。

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痩せ尾根に木の根がうじゃうじゃしている区間が10mほどあり

そこで渋滞が発生していました。ただ結局混んだのはそこくらいでした。

その後はW1宝蔵院、C1八瀬峠までトレイルと林道でひたすら登りですが

まぁ細かいことはいいから走れみたいな雰囲気笑。

シングルトラックは後ろからどんどん人が来るのでオーバーペースだと

分かってるけど止まれずにキロ10分切るラップで登っていきます。

その後下りもキロ6分くらいでA1こがね橋まで。

途中登り区間もありますが絶妙に走れそうな傾斜のため休ませてもらえません。

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A1こがね橋では名物の桜葉モチを頂いて(うまい)5分ほどで出発。

なおこの辺り含め序盤は森の中なので寒くなかったです。

A1の後はひたすら登り。二本杉峠まで登ると伊豆山稜線歩道に出ます。

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ここからは猫越岳に向かって若干登りの平坦基調なトラバースなのですが

入ったパックが皆結構走っているので

また自分の意志とは関係なく走ることになります。もう今日は常にオーバーペース笑

気持ちのいいブナ林を駆け抜け

コース最高点の猫越岳を超えるといよいよITJっぽい景色に変わっていきます。

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 ちょっと雲が多いのは残念でしたがコースのコンディション的には最高でした。

その後下ってA2仁科峠。ここであ、ヒザ終わった。。。案の定飛ばし過ぎです。

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仁科峠では名物しおかつおうどんを頂く(画像なし)。

暖かいエイドメシが最高に染み渡る。。うめー!!

ここを出たのが13:00くらい。完走は問題なさそうですがあとはヒザ次第。

 A2を出るとしばらくザ・西伊豆な風景を楽しみながらA3を目指します。

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ただ景色はいいけどヒザは痛い。ペースが上げられず我慢の区間

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A3土肥駐車場の入りが15時ちょうど。

ここからゴールまでは17km強。

今日の目標は18時までにゴール(12時間切り)ですが下りを飛ばせなくなっていたので

あ、これもうキツいなとあきらめモードになり名物しし汁を3杯頂く。笑

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 イノシシめっちゃうまい。

結局この日は稜線上の風はあまり強くならなかったのですが

この辺りで寒くなってきたのでジップロックに入れて持ってきたシャツへ着替え。

レインも脱がないだろうということでザックの下に着て達磨山の登りへ向かいます。

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 今日はこの奥まで見えてる稜線をずーっと走ってきたんだなーと思うと達成感。。

 

そしてこの辺りでやっとヒザが復活(麻痺)し始めてきたため

あきらめていた12時間への欲が復活しペースをちょっと上げます。

なのでここから画像なし。

C5だるま山レストハウスで18時まで残り80分、10km。

ガレ林道で悶絶しながらジョグのペースは落とさないようひたすら維持。

そして修善寺の温泉街を抜けてギリギリ12時間切りゴール!

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という訳で遅いなりに最初から最後まで走りっぱなしなITJでした。

コースはもちろんのことレースのオーガナイズ、おもてなしなど

全部がよく考えられててレベル高いなぁって印象の大会ですね。

ほんと楽しかった!ありがとうございました!

近所だし来年はボラしよっかなーなどと早くも考え中。